栃木県内こども食堂見学隊ー第6弾ー 森のこびと

10月25日に鹿沼市にある「森のこびと」さんを見学しました。

 

場所は菊沢東小学校、セブンイレブン鹿沼仁神堂店のすぐ近く。

第2・4月曜日(祝日休み)の午後4時半~7時半までお弁当の配布をしています。

料金は小学生~大人300円、未就学児は無料です。

どなたでもご利用できますが、電話またはメールで予約が必要です。

2017年10月16日に「森のこびと」は誕生しました。

 

子どもたちにとって、『いろんな人に会える場所』を作りたいとずっと思っていたものの、理想としていた場所がなかなか見つからなかったそう。

公民館だとその地区の、決まった子どもしか来ない傾向があり、

「お年寄りと子ども、若者をつなげる場所はないか」と考えているうちに・・・

ちょうど子ども食堂が全国的に広まってきました。

 

鹿沼にはこども食堂がないから、「ないものは作ろう☆」とスタート!

 

当初2か所が同時開設したことから、【子ども食堂ネットワークかぬま】設立へとなり、その後、鹿沼市には次々とこども食堂が生まれ、現在鹿沼と日光で9つのこども食堂が活動しています☆

 

 準備から子ども食堂の開設までにかかった期間はわずか半年!

 

 

開設までに工事や設備の問題で悩んでしまう方は多いですが、

これだけ整った場所で始められると良いですね☆

そんな森のこびとさんの手作りのお弁当がこちら☆

色鮮やかでボリューム満点♪おいしそうですね(*^^*)

この日のメニューは、大きなハムカツ、煮物、とん平焼き風卵焼き、ほうれん草と油揚げの炒め物、カブとツナのサラダ。

 

おおよそ一回の活動で70食ほど作るそうで、メニューはチーフボランティアさんが決めています。

ポイントは、あるものを最大限使うこと!

農家さんなどからお米や野菜をいただくことがあるそうですが、

 

『いただいたものは使い切る精神』で日々メニューを考えている、と教えてくださいました。

また、森のこびとの利用者は、幼児から小中高校生からご高齢の方まで年齢層も様々だそうで、

『子どもから大人まで残さず食べてくれる献立を意識している』とも。

みんなで一緒に同じ食事を食べられるっていいですね☆

 

コロナ禍で配食支援事業となってからは、

『家でゆっくり食べてほしい』という思いから、お弁当に箸はつけないようにしているんだとか☆

 

細かなところにも想いとこだわりが詰まっていますね^^

コロナ前は、2階でおはなし会をしたり、月に1回のお楽しみ会をみんな楽しみにして、多いときには60人もの子どもたちが集まったそうです!

 

現在はなかなか大勢が集まるイベントは出来ませんが、

今年の10月には少し遅めの縁日を開催。

子どもたちが100円券を買って、駄菓子屋さんやじゃんけん、ゼリーのつかみ取りを体験。最後に花火をして締めくくったそうです🎆

「子どもたちが楽しんでくれてよかった☆」と話してくださいました。

 

現在、クリスマスイベントも企画、【森のクリスマスマルシェ】とし、1218日(土)に開催します☆

そんな元気いっぱいの森のこびとを支えるボランティアさんは・・・

現在20名ほどいて、中には高校生もいるそうです☆!

1回につき4~6名、前半(調理)と後半(お弁当配布)の交代制で運営しています。

理由はボランティアさんを長い時間、拘束してしまわないようにしたいから。

『いろんな人に運営に関わりを持ってもらい、できることを手伝ってもらう』

掃除してくれる人がいたり、栄養士さんがいたり、森のこびとにはたくさんの人が出入りし、

 

初期の頃から続けられている方も多いそうで、この考え方が森のこびとさんの長続きしている秘訣なのかもしれません!

森のこびとが始まって丸4年が経ち、5年目に突入!

子ども食堂は、「学生も、社会を学べる“第3の場所”」とお話しいただきました。

遊び、学習、会話などいろんなことが同時並行で起こります。

年齢の違ういろんな人との交流が子どもたちに様々な変化をもたらします。

 

また、社会に対して生きづらさを抱えた若者たちの居場所にもなっていて、

幼児からは遊んでくれるお兄ちゃんお姉ちゃんの役割を担います。

 

そのようにボーダーレスの関係が構築される場でもあり、貴重な自己実現のできる居場所でもあります。

『人としての経験の場』、『人から学ぶ』ということを実際に運営してみて、

子ども食堂の醍醐味であると感じたそうです。

 

子どもも大人も年齢に関係なく、一緒に過ごす場所が必要ということなのですね☆

今後は、コロナが過ぎ去ったら、以前のように会食形式の子ども食堂に戻したい☆

と考えていらっしゃるそうで、「小さい子どもだけでなく、高校生たちにも知ってもらいたい」と、お話ししてくださいました。

幅広い世代にこの活動が届くと良いですね☆

見学・インタビューを終えて・・・

子ども食堂は交流の場であり、人としての成長の場であるというお話が印象に残っています。

食を通じた人とのつながりを強く意識し、大切にしていることが伝わってきました。

森のこびとさんの熱い思いが届くといいなと思います。

 

 (インタビュアー 原まりや)

森のこびと

日時:第2・4月曜日(祝日休み)・・・祝日は緊急対応しています。

   午後4時半~7時半

場所:鹿沼市仁神堂町344-1(駐車場あり)

利用金額:お弁当テイクアウト方式で一個300円どなたでも利用できます。

お問合せ:0289-78-4188

      080―5486―2726

 

サイト運営

一般社団法人栃木県若年者支援機構 子どもの貧困対策事業部

子ども食堂サポートセンター・とちぎ

 

お問い合わせ

〒320-0056  宇都宮市戸祭4-7-11(キッズハウス・いろどり内)

TEL 028-622-2212 FAX 028-622-2212

メール oishii@tochigi-yso.org