10月24日に、西那須野で活動を行っている『中央地区こども“夢”くらぶ』さんを訪れました。
毎週日曜日10時~15時で、学習や手芸・工作、食事、外遊びなどを提供されています。
参加費は100円。
初回利用時に申込書の記入があります。
現在は小学生が子どもだけで参加することが多いとのこと。
こども“夢”くらぶのボランティアさんの特徴は、
小学生の子どもたちからするとおじいちゃんおばあちゃんの年齢に近い方が多いこと。
子どもたちを見守る視線がとても穏やかで、子どもたちも伸び伸び過ごしていることが印象的でした。
「親は厳しい時もあるのよ、
家や学校で窮屈な思いをしたとしても、ここでは自由に過ごしてほしい」とボランティアさんは話していました。
この日は10時~12時まで、西那須野公民館で活動していました。
公民館に駐車することができます。(第2駐車場も有り)
私たちが11時に訪れた時は、机の下で勉強している子が!
「ここじゃないと集中できないの~」と。
堅苦しくなく、自由に勉強している感じがいいですね☆
この日は小学1年生~4年生まで4人の子どもたちが来ていました。
いつもは6~7名、東小学校を中心とした複数の小学校の子どもたちも参加しているとのこと。
毎回来る子もいれば、行事の時だけ参加する子もいます。
公民館近辺の生活区だけにフォーカスを当てているわけではないそうです☆
この日のボランティアさんは6名(全員揃うと10名)。
「子ども1人に対してボランティアが1人。
マンツーマンくらいで接するのが丁度いいんです。」とボランティアさん。
宿題を自分で持ってきて、分からないところをボランティアさんに聞きます。
家庭教師をやっていたボランティアさんもいて、私物の国語や算数のプリントも用意されていました。
ある子どもはお気に入りのボランティアさんを離さず、ずっと隣で教えてもらうのだそう。
その子は中学生になり、良い成績が取れたことを報告しに来てくれたそうです!(^^)!
11時からは手芸・工作・室内遊びの時間です!
この日はピエロ風船やお絵かき、そして本格的なコマを作っていました。
手芸・工作が得意なボランティアさんもいるそうです☆
遊び時間の最後にトランプが始まり、私も一緒に混ぜてもらいました♪
12時近くなると子どもたち全員で公民館の掃除をします。
掃除が終わると、公民館から少し離れた場所にある昼食会場に、ボランティアさんの車で移動。
いよいよ食事の時間です(^^♪
この日のメニューはカレーライス、豚汁、梨、柿。
子どもたちが勉強、遊んでいる間に調理ボランティアさんが作ってくれていました。
「新型コロナウイルスが流行する前は子どもたちと調理をすることを考えていた。
カレーが作れるようになれば、肉じゃがもシチューも作れるでしょ」と話すボランティアさん。
現在は毎回カレーライスをボランティアさんが作ってくれています。
食材を近くの商店さんや幼稚園、アジア学院さん、ロータリークラブさん、市内の農家さん、JAさんなどから寄付でいただいていて、副菜はその時、その時で変化するそうです。
昼食の場所は3つの部屋に分かれていて、感染対策の為1テーブルに4人まで。
約16人座れる席があり、ボランティアさん手作りのパーテーションも用意されていました。
子どもたちとボランティアさん、みんなで一緒に食べます。
遊んでいる時はたくさん話していた子が、食事に集中して口いっぱいに美味しそうに食べている姿がとても微笑ましかったです♪
新鮮なお野菜が入ったカレーライス、具だくさんの豚汁を私たちも美味しくいただきました☆
お腹いっぱいになると、今度は近くの公園にレッツゴー!
近くの西那須野運動公園にもはしごするくらい子どもたちは元気です(^^)
自転車、鬼ごっこ、シーソー、ぶらんこ、シャボン玉などを思いっきり楽しんでいました♪
雨の日は室内で遊ぶそうです。
14時半頃になるとご飯を食べた場所に戻ります。
この日はお菓子が配られ、自分たちで嬉しそうに分けていました♪
帰る前に来週のお知らせを聞きます。
今度、アジア学院さんと企画したさつまいも掘りがあるそうです!
行事は子どもたちにとって大切な思い出。
「特に農業体験は貴重な体験になる」とボランティアさんは話します。
これまでも田植えや柿取り、パン作り、お寺見学、夏のかき氷、川遊びなどを行ったそう。
企画してくれる人は、アジア学院さん、グリーンファームさん、サンノハチ(商店)さん、社会福祉協議会さん(地域支援係の3名の方)、農家の方、、、様々です!
お知らせを聞き終わったら、再び公民館に車で移動し、15時に解散です!
あっという間の充実した日曜日でした♪
見学の合間に代表の鈴木さんにお話しを伺いました。
こども“夢”くらぶは、民生委員さんの「大人と子どもの居場所を作りたい」という想いと、
鈴木さんの「関係性の貧困を減らしたい、世代間交流の場を作りたい」という想いから始まったそうです。
こども“夢”くらぶの“夢”には、
『子どもたちの将来の“夢”が広がる環境づくりを行う』という意味と、
『子どもたちがそうなってくれることを地域の大人たちが“望んでいる”』という二つの意味が込められています。
鈴木さんが子どもの頃は、子ども会が活発で、
「年上、年下の子どもたちや地域の方々と関わり、そして行事を通して自然と育った」と話します。
しかし少子化になった今、近所に子どもがいないことも。。。
自然と人との関わり、農業体験やお祭りなどの伝統行事に触れる機会が減っていることを鈴木さんは危惧されています。
小学生の時にお父様を亡くされた鈴木さんは『地域の人に育てられた』という想いが強く、自分も地域に恩返しをしたいという想いがあったそうです。
「自分が経験してきた体験、知識、地域の資源を伝えたい。
そのために交流の場を作り、子どもたちの成長を支えたい。
子ども時代は勉強、勉強というより様々な経験をして独創力をつけてほしい。」と、
子どもたちへの温かい想いが伝わってきました。
しかし、こども“夢”くらぶが始動するまでには約2年かかったそうで…
公民館を拠点とすることに、那須塩原市としては前例がなかったため、場所探しに難航。
市役所や、学区のある東小学校、社会福祉協議会に相談し、子どもたちが安全に利用できる方法を検討。
今では、月3回、西那須野公民館を利用することができるようになりました。また、活動実績が浅いにもかかわらず、当くらぶの活動に理解を示していただき、上で述べた農作物等以外にも個人の篤志家の方から多額の寄付金をいただいたり、また自治体、民間団体からの助成金などの支援もあり、驚いています。こうした御厚意に対しスタッフ一同感謝申し上げ、活動の継続を勇気づけられていますとのこと。
ただ、時間の制約や責任問題があるため、こども“夢”くらぶとしての活動の拠点がほしい、とも考えていらっしゃるのだとか。
他のボランティアさんからもお話をお伺いしました!
家庭教師をやっていたという寺戸さん。
「本が読めて、計算ができて、コミュニケーションが取れて、簡単な料理を自分でつくれるようになってほしい。生きていくのに必要な基本的なことを身につけられるように、伝えたい」と活動に参加する思いを話してくださいました。
また、こども“夢”くらぶで活動をするようになって、仲間が増えたという調理ボランティアさん。
「自分の子育ての時はできなかったけど、今は子どもたちと余裕を持って関わることができる」
「子どもたちのためにという気持ちもあるが、自分のために参加しているという気持ちも強い。“夢”くらぶは自分の居場所、生きがいにもなっている」と嬉しそうに話してくださいました。
ここに来ると大人を信頼していいのだ、自由にやりたいことをやっていいのだ~
と「心が落ち着く居場所」であると感じました。
お時間がある日曜日に是非一度足を運んでみてくださいね☆
(記事作成:酒井珠寿)
中央地区こども“夢”くらぶ
開催日時 毎週日曜日10:00~15:00(連休、盆、暮れ、正月の日曜日を除く)
住所 西那須野公民館(那須塩原市太夫塚1-194-78)
昼食場所(高柳にある民間の建物をお借りしています)
※集合解散は西那須野公民館駐車場です
駐車場 西那須野公民館の駐車場
参加費 100円
予約 初回の利用時に申込書の記入が必要です。
下記の連絡先にお問い合わせください
連絡先 Tel:0287-37-5174(代表:鈴木)
Mail: ijufsuzuki@aj.wakwak.com