子ども食堂サポートセンター・とちぎでは、新しい取り組みとして『栃木県内こども食堂見学隊』をスタートさせました。
コロナ禍で思う様に活動が出来ない子ども食堂や、形を変えながら活動を続けているこども食堂が栃木県内にもたくさんあります。
改めて県内の子ども食堂の現状を調べ、利用したい方、応援したい方、また運営してみたい方に地域の温かい取り組みと、様々な方法があることをお伝えしたい★と考えています!
記念すべき第1弾として、
8月27日(金)にララカフェさんの見学&インタビューでお邪魔してきました!
ララカフェは宇都宮市下荒針町にあり、安心・安全で身体に優しいオーガニック食品を販売しています。健康を意識したお弁当やお惣菜も多数販売しています。調味料から生活雑貨まで幅広く取り扱っているお店です。
そこで毎週土曜日に、20食限定で「こどもカレー」を無料提供しています。(中学生まで)
こどもカレーの提供は、昨年の3月、常連さんから寄付をいただいたことがきっかけ。
その寄附金で「何かできることはないか」とスタッフ同士でと話し合ったそうです。
新型コロナウイルスによって学校が休校になり、それでもお母さんは働きに出なければいけない、そんな状況でした。
「インスタント食品やコンビニ飯で過ごさなければいけない子どももたくさんいるはず!」と考え。ララカフェさんの「健康を食材で変える」という考え方と相まって、こども食堂をやろうとなったそうです。
1日12食から提供を始め、5月末頃まで毎日20食を必ず提供していました。
段々と活動を周知してもらい、寄付もどんどん集まるようになったそうです。
その後、緊急事態宣言が明けてからもずっと続けていきたいという思いになり、しかし頑張りすぎは良くないということで、週に1回、こどもカレーを提供することになりました。
土曜日にしたのは、お母さんと一緒にカレーを取りに来る子どもたちが多かったから、お母さんが来やすい曜日という理由から。
利用者の多くは、赤ちゃんや小学校低学年の子どもたちとお母さん。
中でも印象に残っている出来事として、ある子どもの話をしてくださいました。
緊急事態宣言中、毎日来ていた中学3年生の子。カレー提供が週に1回になっても、欠かさず来てくれていました。そして今年の3月、卒業する際に、お礼を言いに来てくれたそうです!!
「ほっこりする出来事だった」とカフェスタッフの吉澤さんも振り返っていました。
皆さんも気になる「こどもカレー」には、お肉のようでお肉ではない大豆ミートと、3日間発酵させた酵素玄米が入っています。
そもそもメニューがカレーなのは、コロナに負けない体を作ってほしいから。
そのために、タンパク質が必要なので大豆ミート、発酵食品は体にいいから酵素玄米、野菜も必要!となったそうです。「1度食べるだけで健康になる料理がいいなと思い、カレーに決まりました☆」と教えてくださいました。
そして、このカレーは前日にスタッフさん1人で仕込んでいます!
翌日土曜日に2人で仕上げをしているそうです。寄付で全ての原材料費が賄われているとのこと。
1食あたり200円の材料費がかかっているとか。
そんなララカフェさんにもお困りごとがあるそうで・・・
カレーを作るスタッフさんは毎回変わるので状況がうまく伝わらないことがあったり、使いたい食材が使い切れないときがあったり、ボランティアも募集したいが今は難しい・・・と吉澤さんは実際に運営してみて難しさもありつつ、こども食堂を1年以上継続されています。子ども食堂を始めた時から今まで、思いは変わらずに「ララカフェだからできることをやりたい」ーその思いがあるからこそ、今もこども食堂を継続しているのです。
今回のインタビューでは、ララカフェさんの子どもたちに健康になってほしいという思いが伝わってきました。
運営する側が無理をしないこと、負担にならないように気を配っているという姿勢が印象的でした。
私自身もカレーをいただいたのですが、絶品でした!!
気になった中学生以下の子どもたちは是非、土曜日にララカフェに行ってみてください☆
レジ横の子どもカレーを取って、レジで学生証など証明できるものを提示すると一家族2食まで無料でいただくことが出来るそうです。
ララカフェの皆さん、お忙しい中色々とお話を聞かせて下さり、本当にありがとうございました!!
(記事作成:原まりや)
ララカフェ
〒321-0346
栃木県宇都宮市下荒針町3473-23
TEL:028-688-0558
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜日