栃木県内こども食堂見学隊-第13弾- コアラ食堂

6月26日(日)、真岡市にあるコアラ食堂さんの見学に行ってきました!

 

真岡市役所から徒歩5分の場所にあるアパートの一室にコアラ食堂はあります。

 

昨年度は真岡市公民館などで、広く開かれた子ども食堂を運営されていましたが、

利用者が急増したことで、公民館での開催が難しくなり、現在は非公開の形で運営をされています。

 

 

開催は月に1回。

料金は中学生以下が無料、高校生以上の方には300円程度のご寄付をお願いしているそうです。

 

 

 

公民館で開催されていた時に、会食形式での運営を2回されたそうですが、

コロナ禍ということもあり、ほとんどがテイクアウトでの開催でした。

現在もテイクアウトのお弁当とお土産をお渡しされています。

 

 

 

この日の利用は8家族26名。

スタッフさんは朝9時に集合して、2時間でお弁当を作り終え、

11時に来所が始まります。

 

 

 

開設から1年。

スタッフの皆さんの流れ作業は息がぴったり(^^♪

一つ一つ本当に丁寧に、手際よく料理を詰めていらっしゃいました!!

 

 

温かいものと冷たいものを別々にし、

常温のパンやお菓子といった寄付物品たち、

それぞれかわいい袋に入れられて、利用者の方にお渡しされていました(^^)

取りに来た方も、品数がたくさんで嬉しいですね♪

 

各家族の人数だけでなく、年齢に応じて気を配って用意されている姿に、

恐らくこの準備は、会食で運営するよりもはるかに大変だろうな・・と頭が下がる思いでした✨

 

 

 

お弁当作りでお忙しい中、コアラ食堂を立ち上げた櫃間(ひつま)さんにお話を聞くことが出来ました!

 

管理栄養士の資格を持ち、

バレーボールやフルート演奏、山登りなど多趣味でアグレッシブな櫃間さん(*^。^*)

 

メニューは毎回、櫃間さんが決めていらっしゃいます。

 

 

 「かつて、私自身が仕事と育児の両立で疲れた母親だった時、周りの方にたくさん支えて頂きました。

 子育てが終わった今、“恩返しがしたい”という思いがあり、子ども食堂をやってみたいと思いました。」

 

 

 

 

社会福祉協議会に相談をしていたところ、

「ちょうどそのような実践したい人を探している方が来ている」と紹介されたのが、NPO法人そらいろコアラの代表の増田さんでした。

そして2021年7月、同法人の事業として、コアラ食堂をスタートします。

 

 

「スタート直前に子ども食堂サポートセンター・とちぎに相談に行った際、

『とにかく始めてみなければ分からない』と言われたのですが、それを痛感しています。

やってみて色んな課題が出てきました。

公民館でやっているときは、場所は広くて使いやすかったけれど、

全体に目が行き届かず、ボランティアさんへの指示伝達がとても難しかったです…」と、開設当初のご苦労をお話してくださいました。

 

現在は7~8人にボランティアの人数が集約され、

前日の買い出しと仕込み、当日の調理とお弁当作りを手分けして行っているそうです。

「軌道に乗るまで大変でしたが、1年経ってようやく今の形に落ち着くことが出来ました。」

 

 

 

さらに食材も、実践している方々から『やっていたら集まってくる』と言われて、正直半信半疑でしたが本当にそうでした!(笑)

去年まではフルタイムで病院勤務をしていたので、休憩時間の合間を縫って問い合わせの対応にずっと追われていました(;^_^A

 

 

 

 

サポートセンターとしても、開設された当初から中心となって活動する櫃間さんの大変なお姿をほんの少し拝見していたので、

試行錯誤の末に今こうして活動が定着し、また新たに「こんなこともしてみたい!」と先を見据えてお話しされる様子を見て、同じこども食堂を運営する仲間として、とても嬉しくなりました(*^^*)

 

 

団体の特徴として、看護師さんや助産師さん、保育士さんなどもいらっしゃり、

専門的な知識を持つ皆さんが、優しく見守って下さっていることも、子育て支援や安心できる場づくりに繋がっているのだろうと思います☆

 

 

 

 

 

 

会食やテイクアウトの運営、オープンなこども食堂からクローズなこども食堂へ、

場所や形を変えながら、運営を続けて来られたコアラ食堂さんに聞いてみたかった質問をぶつけてみました!

 

【会食とテイクアウト、オープンとクローズ、それぞれの良さは何ですか?】

 

 

 

櫃間さん:地域の方との交流を希望する方もいれば、今はそうではない方もいて、『選択肢がある』ということが大切だと思いました。

賑やかな場所や、ワイワイすることが苦手な人もいるということが運営してみて分かりました。

 

 

いろんな形の子ども食堂があれば、それだけ利用する人たちが、行きたい場所を自分で選ぶことが出来る!ということですね☆

 

 

さらに利用者さんとのコミュニケーションでも、

「まず相手が話してくれるまで待つ」「意向に寄り添う」ことを大切にされているそうです。

「決して押し付けにならないように。利用者ご自身が発することができるようにしています」と、運営に対する想いを話してくださいました。

 

 

 

中にはなかなか家から出ることが出来ない子どもや、親御さんともなかなか会えないご家庭もあると思います。

この日も、お弁当の受け取りにはいつもお父さまがいらしていたが、「今回お母さまとお会いできた☆」と、

スタッフ皆さんで喜ばれている姿を見て、

こうして1回1回、一人ひとりとの関わりをとても丁寧に、根気強くされている場所なのだなということがよく分かりました。

 

 

 

今後もますますコアラ食堂を利用したい人が増えていくだろうと思いますが、

温かいぬくもり溢れる皆さんが、明るく受け入れてくれる、そんな雰囲気を感じることが出来ました☆

 

 

コアラ食堂以外にも、様々な活動をされていますので、

気になる方はNPO法人そらいろコアラホームページをご覧ください。

 

 

 

(記事作成:荻野友香里)

 


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